CdAのAは前方投影面積です。前方から見た面積は絶対的に小さいほうが良いです。
Cd値を決める最も大きな要素は物体後方に発生する負圧です。負圧が発生する場所に適切な処置を施すことで負圧を抑制します。これはステム後方の負圧を軽減できる例です。
ザルバッグはなるべく寝かせてサドル下に隙間を作ることで上体後方の負圧を抑制します。ちなみに、上体真後ろににまで伸びる大型サドルバッグはCd値を改善します。
ハンドル周りを工夫してお腹と腿に当たる風を減らすのは重要です。ここが悪いと腹と腿をを冷やします。
また、後頭部から背中にかけて大きな負圧が発生しますが、これはポジションとヘルメットの最適化で大きく改善します。
空力においては、末端部にボルテックスが発生します。フロントエンド、リヤエンドについても同様のことがいえます。基本的にクイックレリーズ(スキュワー)をどうにかしたところで劇的に改善することはありませんが、そもそもこのボルテックスが人体や走行に大きな差支えになることはないので、知識として入れておけばよいと思います。
ただし、ホイールの上半分の領域は乱流を発生させるため注意が必要です。基本的なプロセスとしては、ホイールの前半分からホイール内へ侵入した空気が抜けるときにスポークにかき乱されています。
つまりスポーク本数が増える・スポークが寝る・リアセンターが伸びるなどの要因で空力が顕著に悪化します。
ワイドリムはこの点においても侵入する空気量を減らせるので優秀ですが、私はそれとは無縁なので観念します。
できる対策としては、シートステーの内側にボルテックスジェネレーターを追加するなどが良いと思われます。楕円スポークにするのも手でしょう。
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