2023年3月4日土曜日

備忘録005 春のアワイチ準備

アワイチは今まで何回かやっていますが、そういえば単独走行は経験がないのでやってみます。4月に休みが取れましたので、その日に日帰りでやります。
最後に走った当時、私は学生でクロモリロードに乗っていました。全員でペースを揃えながらでグロス5時間50分・AV24km/hくらいだったと記憶していますが、単独だとどうでしょうか。 


①服装準備

あくまで普段着スタイルにこだわります。私はレーサーになりたいわけではなく根っからの旅行者なので、そこは譲れません。(時代遅れ感が半端ない)
サイクルジャージは昔は使っていましたが、思いつきでカフェに入ったりとかがやりにくくなるので、今は持ってすらいません。確かに快適なんですけどね。
春であれば、薄手のシャツにその日に応じたインナーを合わせればあとは腕まくりで調整できます。日が暮れる可能性があれば体温調節できるものが必要です。場合によってはスポーツ用のインナーにします。
レギンスはストレッチ性があればなんら問題ありません。インナーにクッション入のサイクルパンツを履いておけばよいです。ただし、靴下は靴との相性が重要なので、特にビンディングの場合は良いものを使うべきです。


②補給・トイレ・自転車屋場所確認

休憩(補給・トイレ)ポイントを確認しておきます。基本的にアワイチはコンスタントに補給箇所があるのですが、注意しなければならないのが南あわじです。南の峠がある区間で約40kmコンビニも自転車屋もない区間があります。圏外の場所もあります。魔の区間です。
補給やトイレは昼食を食べられるところに寄るか補給食を多めに持っておくかすればよいですが、必要なものがないとなるとややこしいです。特にメカトラブルや天候変化。
対策は色々考えられますが、今回は次のような手段をとっておきます。

・身内に行程を伝えておき、万が一のリタイアができるようにしておく(なるべく迷惑かけないようにリタイアしない対策はとっておく)
・魔の区間前の最後のコンビニに到着したタイミングで、天気を確認して必要な可能性があるなら雨具を買っておく。自転車の点検を再度行っておく。

また、各情報はここからも入手できます。


③ビンディング

私は、ビンディングのペダリング的優位性はスプリント以外で特にないと考えているのですが、それでも必要と考える理由があります。(昔は「ロードにフラペはダサい!」というしょうもない理由で常時ビンディングでした。)
それは、BBが低い自転車における逆バンク道路での右コーナリングです。
日本の道路は特性上、右ペダルと地面が元々少し近い傾向にあります。峠道や橋の手前ではしばしば逆バンクになっていることがありますが、この際に自転車をわずかに傾けたまま加速しようとするとペダルがヒットします。フラットペダルでたまにやらかします。
これを回避するには、ロードクリアランスを大きくとれるビンディング(裏がフラペになっているものはNG)が最も良いです。普段のトレーニングやポタリングでそこまで求める必要はありませんが、ツーリングの場合は時間の制約があるのでアベレージが重要になります。その場合、コーナリングで安全マージンがあるにも関わらずペダルが当たるという理由でいちいち失速していては体力的にも時間的にもロスです。タイムパフォーマンスが悪いというやつです。
足が滑るリスクなくペダルを小さくできる。これだけでも十分にビンディングを選択する理由になります。後輪の抜重も容易です。
また、ビンディングペダルはスタックハイトを調整できる利点があります。フラペでもソールの厚みで調整できますが、ソールの硬さなど他の要素が複合するほか足の通気性にも影響します。スタックハイトの調整で他の要素を絡ませないという利点もビンディングの強みです。
ビンディングシューズは基本的に、アキレス腱付近が靴に擦れないこと・ソールが硬く足裏の筋肉を補助してくれることから選びます。また、履いていてうっ血してしびれたり内部で靴ずれしないことは当然です。それには固定力の調整が容易であることも重要です。
それから、もっと重要なのはシューズ本体の性能ではなく靴下とインソールです。ここの相性が悪いと靴のつま先に押し込んでしまいすぐに足を痛めます。
最後に、ビンディングシューズ用の工具も忘れずに。

ビンディング使用時の注意点
  • フローティングのあるペダルの場合、フローティングで許容できる範囲内でめいっぱいクリート外向き(回内)にすると停車時に外しやすくなる(過回内だと膝を痛めるため注意)
  • ペダル軸長に応じ、フラットペダルよりQファクターを詰める場合がある。基本的にフラペよりQファクターは狭くなる。(不適切だとダンシング時にふらつく)
  • スタックハイトは低いほどサドルを引き、高さも下げる必要がある。連桿比が小さくなるためクリートは踵寄りになる。(不適切だと痺れる)


④旅行計画の共有(リタイア対策)

私が高校生のとき、装備も知識も技術も貧弱な状態で無謀なキャンプツーリングを計画しました。金がとにかくなく、11月に夏用テントで申し訳程度の防寒。しょぼい道具で自炊。単独で安物自転車に安物非防水キャリア。天気予報は雨。両親には計画をすべて正直に話し、最終的に了承してもらいました。改めて当時のことを父親に聞いてみると「もしかしたら無事に帰っては来れないかも知れないし、帰ってこれても『このご時世になんてことをさせる親だ』と言われるかも知れないとも思った。それでも経験としてさせてやりたかった」とのことでした。
私は本当に両親に感謝しています。父親の言う通り、当時の行動は今の私のモチベーションになっていますし、馬鹿な計画で得た失敗は今の安全対策の基礎になっています。
馬鹿な自分をここまで育ててくれた両親には感謝してもし切れません。

さて、旅行計画を適切に立てて身近な人に共有するというのは重要事項です。経験が浅いなら、自転車仲間にもなんとなく話してみれば助言を得られるかもしれません。たかがアワイチでもそれをしっかりやっていれば、もっと大きな挑戦が必要なときに正しい行動選択ができるというのが私の考えるところです。
未経験者には5W2Hを用いて伝えるようにしましょう。口頭ではなく文面などであることが重要です。

遅れる場合には連絡しておくのがよいと思われます。遅れるかどうかの判断基準として、予定時刻どおりに進んでいるかどうかと、アベレージ的に遅れを回収できるかの2軸で考えるとよいでしょう。今回は目標グロスを22、ネットを16.5とします(昼食など大きな休憩は別途計算)。ネットは確認が手間ですので、グロスで設定しておくのがよいです。


⑤追加の安全装備(前後デイライト)

平日なのでサイクリストは少ないほうだろうと予想していますが、海沿いは常に交通量があります。デイライトは「なくてもよいがあるに越したことはない装備」なので、とりあえず100均でもなんでもよいので点灯(または点滅)させておきましょう。朝や夕方、悪天候時などは視認性が低下しやすいので点滅がよいです。明るすぎには注意しましょう


⑥ローディング

私はローディング云々より健康的な生活が重要だと考えていますが、ハンガーノックを起こさない程度の簡易的なカーボローディングは行っておくべきと思います。
といっても、心拍数に直結するのは睡眠時間だったりしますし、団欒を阻害してまで必死になることでもありませんので、適当にやっておきます。


※自転車装備と持ち物については備忘録001参照

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