いつかはBOOTHでチューブラーだけの書籍を作りたいと思っているのですが、かなり込み入った整備が好きでホイール組みなんかをやる人くらいしか今は使わないのではないでしょうか。軽さのために完組カーボンホイールでチューブラーという人もいるでしょうが、多数派とは到底言えません。
今回はタイヤとホイールの接着方法に着目します。正直チューブラーホイールは整備が得意で自転車に関して器用な人でないと根本的におすすめできません。ついては、整備の難易度については一切言及しないことにします。
チューブラーリムテープ(以下リムテープ)が便利ともてはやされていますが、リムテープが便利なのは新品のホイールに一発目貼り付ける時だけです。それ以降は剥がすだけで地獄のようにめんどくさいので、基本的にはメンテナンス性皆無で出先のトラブル時も苦労すると思っておくべきです。
リムテープはさらに、雨にも弱いという致命的な弱点があります。雨の日にチューブラーでパンクを経験した方ならわかるかと思いますが、その時の対処は接着力にかなり難ありです。運良く雨宿りして作業できるならよいですが、そうでなければ剥がし残しでぼろぼろのリムテープに対処している間にリムがビショビショに濡れ、次にリムテープを貼るときは接着力がかなり弱っています。
リムセメントはそもそもそんな時間を要しませんし、リムテープのような酷い結果にはなりません。(ちなみに、父親がリムテープで雨のアワイチを走り、パンクで地獄の沙汰になった経験があるようです。)
リムセメントは管理が面倒だという話がありますが、走りに行く前日にアマプラでも見ながら決まった作業をこなすだけです。垂れたらとか手を汚したらとかそういう話は技術不足なだけなのでいちいちしませんが、チューブラータイヤは根本的に趣味性と性能面の代償として工数が増えているだけなので、それをリムテープごときの接着性能でなかったことにできるというのが間違いであるという話なのです。
では、なぜリムテープが存在しているのか?それは晴れの日に最強だからだと私は勝手に解釈しています。
リムテープはタイヤを剥がしても残ると説明しましたが、実はリム側に残ったテープの接着力でそのまま新しいタイヤを組み付けしてしまえるのが、晴れでのリムテープです。剥がれ過ぎた場合は部分的にリムテープを足せば間に合います。(メーカーは再使用NGと言っているので自己責任で)
つまり作業ミスのリスクもなくタイヤをペチッと嵌めて、あとは念のため空気圧を高めに張っておけばそれで走れてしまうのです。
雨の日に乗らない自転車なのであれば、リムテープは走行中のトラブルにおいてクリンチャーより対処が短時間で済みます。
これ以外は、特に詳しく述べる必要もないと思います。私は雨でも乗るのでリムセメントを使い、ロングライドやツーリングの前にはスペアタイヤが接着力を発揮するよう準備しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿