2022年11月22日火曜日

銀輪事例009 クランクアーム長変更

レイダックのクランクアーム長を170mmから175mmに変更しました。過去に165mmから175mmまで運用し、最もしっくりきた長さです。
しばらく170mmで運用していたのですが、やはりダンシング時に明らかな違和感を感じました。

併せて、サンツアーへの変更なのでBBの変更が必要でした。
ギヤ変更前は元々アウターが48だったのですが、登りでもアウター入ってしまい下りでギヤが足りない始末でした。今回は試験的にギヤ比を全体に大きくして試験運用します。昔から慣れてきたらロードは52か53Tだったので、おそらくここで落ち着く気がします。
このギヤはかなり摩耗しているので、良さそうだったら交換になると思います。
ボルトはチタンに変更しましたが、クランクとチェーンリングの重量増でトントンか少し増えたくらいのはずです。
Qファクターの左右差はなかったのでこのままいきます。

追記:R5.03.26
シマノのロード用クランクは、現行では基本的に強度不足です。剛性ではなく強度不足です。
まず第一に説明できるのは、4アーム化の優位性はマーケティング面であるということです。その昔には3アームのクランクも存在しており、私も保有・運用したことがあります。スライド式Fメカにコッタードクランクというゴリゴリのやつです。しかしアーム数を減らすと、チェーンリング側の横剛性が落ちます。そういった問題もあり一時は5アームを用いることで「クランク側で剛性を確保する」という方法をとっています。ところが4アームに移行する際、チェーンリング側に剛性を依存するようになりました。結果としては、全体で剛性は出ているもののクランク側の強度が落ちています。
次に、中空クランクの接着不良です。カンパニョーロなどのようにCFRPで製造すればよかったものを、シマノはアルミ接着の中空構造という謎のこだわりを続けました。結果として接着不良によりクランク破断が多発していますが、シマノ側は製造不良を認めませんでした。ちなみにカンパは4アーム化してもクランク側で剛性確保を行っているため、ペダリング負荷に対する強度も相応に出ています。
また、同じ5アームでもアームの配置が異なります。クランクの180°反対側にはほとんど負荷がかからないとのことですが、それこそカンパと同様のアーム配置にすればよいわけです。しかしシマノはチェーンリングの剛性を上げる+強度不足なアルミ接着のアームという組み合わせをしています。
負荷が少ないなら消せばよい。他のところで補強すればよい。そういった安直な判断が不具合を招いたのは、明確な事実です。MTBの4アームが今もクランクアーム側で剛性確保している点が、すべてを物語っています。

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