2022年11月17日木曜日

銀輪事例007 サドルを006から学ぶ

前回、サドルの形状を、意図して一時的に変形させてみました。そのことから「サドルの形状に見合った硬さがある」という考察を立てました。
当たり前といえば当たり前ですが、当たり前のことをわざわざ検証して思い込みを無くしていくのは大切なことです。

今回は、その変形させた形状のコピー元のサドルを取り付けてみます。つまり、硬さも形状も適切なはずなので、それならMTB向けでもロードバイクに転用できるのでは?ということです。

形状の違いは、次の写真をご覧ください。
サドルを水平に並べてみると、座る位置の反り具合は近いですがサドル中央の膨らみ具合が変わります。
この微妙な違いと、あとはサドルの硬さが変わります。

これでしばらく試走を行ったところ、MTBで深く前傾していた時に平気だったはずのサドルで、ロードで同じような前傾具合をとると股に圧迫感を感じるようになってしまいました。

これは、上ハンドル保持のときには起こらなかったため、いくつかの仮説が立てられます。

①前傾姿勢量は同じであるのに、股に違和感…腕を伸ばすと、代償運動で膝関節・股関節のモーメントアームが変化する。そのため、負荷を分散するためにペダリングへ何らかの影響を及ぼした。
②手の向きが違うため、そのことが起因となって腹圧の変化やアライメントの変化を及ぼした。

状況によって答えが変わるため安直に断定してはいけませんが、サドルやハンドルが及ぼす影響について、もっとよく考える必要がありそうです。

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