マーレのキャリアはブレーキ台座固定ですが、何年かしたら台座溶接が折れそうなので固定位置変更を行います。
赤いマーキングがあるのは、干渉防止のための位置合わせです。
【ここから強度計算?】
せん断応力について。
まずは安全率について考えてみます。
路面から大きな衝撃が加わった際は最も荷重が大きくなります。一般に衝撃荷重は12倍程度の余裕が欲しいところですが、市販品のキャリアはダボ穴留めで20kg以上積載可能なものがあります。ということは、そこまでの安全率は必要ないのだろうと推測されます。
昔はM6でしたが、現在ダボ穴はほとんどの車種がM5です。市販品ではダボ穴固定で25kg耐荷重のキャリアがあるので、これで計算してみます。
250N/14.2㎟≒17.6N/㎟…①
実際にはダボ穴は左右のネジ2本で支えるため、
①より 17.6/2=8.8N/㎟…②
ということになります。SCM435(クロモリ)が付属すると仮定しても強度区分12.9なので、
②より 12.9/8.8≒1.46倍
どうあがいても市販品の安全率はたったの1.46倍ですね・・・。自転車程度の振動ならこの程度で十分なのかも知れません。
私はもう少し余裕を見たいので、安全率3倍で計算することにします。
今回もM5ボルトです。ホームセンター等の一般的なボルトは強度区分8.8となります。のちにクロモリボルトに交換予定ですが、とりあえず両方計算しましょう。
SCM435の場合 ①より 250N*1.46倍/3倍≒121N…③
ホームセンターボルトの場合 ③より 121N*8.8倍/12.9倍≒83N
という訳で、一旦は耐荷重8kgで見て、ボルト交換後は耐荷重12kgでいこうと思います。そこからキャリアの重さを引くので、キャリア一個あたり積載量11kgくらいまでにしとけよ、という感じです。
【強度計算?終わり】
ちなみにクイックレリーズの中空ハブシャフト(クロモリ)の断面積を38㎟と仮定すると、耐荷重はダボ穴の約2.7倍でした。そうなると、中空ハブシャフトの耐荷重は66kg。10kgの自転車に60kgの人間が乗るとして後輪荷重は約55%なので、後軸荷重は38.5kgです。
250N/14.2㎟≒17.6N/㎟…①
実際にはダボ穴は左右のネジ2本で支えるため、
①より 17.6/2=8.8N/㎟…②
ということになります。SCM435(クロモリ)が付属すると仮定しても強度区分12.9なので、
②より 12.9/8.8≒1.46倍
どうあがいても市販品の安全率はたったの1.46倍ですね・・・。自転車程度の振動ならこの程度で十分なのかも知れません。
私はもう少し余裕を見たいので、安全率3倍で計算することにします。
今回もM5ボルトです。ホームセンター等の一般的なボルトは強度区分8.8となります。のちにクロモリボルトに交換予定ですが、とりあえず両方計算しましょう。
SCM435の場合 ①より 250N*1.46倍/3倍≒121N…③
ホームセンターボルトの場合 ③より 121N*8.8倍/12.9倍≒83N
という訳で、一旦は耐荷重8kgで見て、ボルト交換後は耐荷重12kgでいこうと思います。そこからキャリアの重さを引くので、キャリア一個あたり積載量11kgくらいまでにしとけよ、という感じです。
【強度計算?終わり】
ちなみにクイックレリーズの中空ハブシャフト(クロモリ)の断面積を38㎟と仮定すると、耐荷重はダボ穴の約2.7倍でした。そうなると、中空ハブシャフトの耐荷重は66kg。10kgの自転車に60kgの人間が乗るとして後輪荷重は約55%なので、後軸荷重は38.5kgです。
安全率は1.71倍。自転車の衝撃荷重はたかが知れているんでしょうね。3倍はやり過ぎなようです。ただし、今回は干渉の都合上シムを噛ませているので、テコが効いてボルトに余分な負荷が掛かっています。そのことを考慮しても3倍のままでいくことにします。
ここがちょっといただけないんですよね。たいした荷重は掛かっていませんが、アールワッシャーを買ってこないといけません。
キャリアは、不要となるブレーキ台座固定部分と、元々不要だったカゴ固定用金具を切断しました。
まあ錆びたら錆びたで転換剤塗って塗装し直せばいいんで、適当です。
ステーは1G締めしておきます。本来は必要ないんですが、後から位置合わせがズレないようにという意味あいです。(車界隈で何でもかんでも1G締めする人いますよねwトレーリングアームとか条件が当てはまらない限りアレはほぼ無意味なんですけど)
今回の改造により振動時に干渉しそうなので、ビビリ音にならないようにクッション入れておきました。
これにて作業完了。振動やフレーム破断のリスク回避ができただけでなく、今回の改造で前後キャリアが車体中央に寄っています。つまりオーバーハング重量が小さくなったため、走行性能は上がるはずです。
これにて作業完了。振動やフレーム破断のリスク回避ができただけでなく、今回の改造で前後キャリアが車体中央に寄っています。つまりオーバーハング重量が小さくなったため、走行性能は上がるはずです。
しばらく走ったら、また報告&最終の改良を報告予定です。
★未実施作業★
・結束バンド部分の改良
・荷台との接触部分改良(金属用2液パテ使用?溶接?詳細未定)
・ダボ穴ボルトをクロモリ製に変更
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