2023年5月10日水曜日

ポジションと空力と実用(ロードバイク)

上ハンドルは、ブレーキもシフトもアクセスが多少悪いポジションです。空気抵抗が大きく、ヒルクライムか休むときくらいに使います。市街地走行や速度が上がるところでは使いません。
ただし、補助ブレーキがあれば改善されます。

同じく上ハンドルですが、ハンドルの角を持った状態です。こちらの場合は肘の向きが変わるため姿勢を変えやすくなります。そのため、ブレーキをかけられるポジションに若干移行しやすくなります。

一般的なブラケット持ちです。私は二本がけすることが多いです。よほどの急制動でなければ可能になり、エルゴパワータイプのシフト操作は最も容易になります。また、ダンシングがやりやすいポジションです。
おじぎが深くなり先ほどより空力的に有利です。ただし、ブラケットを送り(ハンドルをしゃくり)すぎるとこのポジションは維持しづらくなります。

スフィンクス持ち(に近い持ち方)です。前腕がほぼ水平になり、上腕も内に入るため空力的に有利です。ハンドルが近すぎなければ、おじぎも深くできます。エルゴパワータイプであれば変速操作のみ差支えありません。STIやダブルタップでは持ち替えが必要です。ただし、即座にブレーキを握れないため使うタイミングは要注意です。上ハンドルほどではありませんが空走距離が長くなります。
ただし、UCIでは肘や前腕をつくポジションが禁止なので、持ち方には注意してください。

下ハンドルのアール部分を持つポジションです。前腕が少し立つため空力的には若干劣りますが、最もハンドルを強く握れるポジションです。また、強くブレーキをかけられるためダウンヒルや交通量の多い道・ドライバーの気性が荒い地域でも使えるポジションです。
特にダウンヒルにおいては、前腕が脚に当たる風を軽減してくれます。よって、冷えを多少防ぐことができます。
エルゴパワータイプの場合は、腕を捻らないとリリース操作ができないため少々不便です。

最後に、一般的な下ハンドルです。ハンドルを強く握りやすい上に上腕があまり疲れないポジションで、ダンシングが容易です。ブレーキやシフト操作は多少不便になります。空力的にも先ほどより少し劣ります。

そのほか、空力的に有利な肘置きポジションや、空力のみならず使う筋肉を変えられるスーパータック(トップーチューブ跨ぎ)がありますが、これらはUCI規定では禁止されているポジションです。


これらは、ドロップハンドルの形状やブラケットの形状、シフターの種類などによって特性を変えることができます。
電動シフターならスイッチを追加できます。慣れればダウンチューブ取り付けのWレバーも、姿勢を変えずに変速できる便利な装置です。
今のところ私は、急く場面ほど電動シフターが有利で、長期間の単独走行ではWレバーが楽だと感じます。中間的な用途では紐引きのデュアルコントロールレバーが適しているように思えますが、私は基本的にエルゴパワータイプかつ触覚ありを気に入っています。スフィンクス持ちのままシフト操作できる上に、シフトワイヤーをハンドルに添わせる方式より圧倒的にケーブル取り回しが優れている(=メカトラブルが少ない)からです。

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