DE3FS走行中異音の整備事例です。
速度に比例して唸り音が発生し、特に60km/h以上で顕著になります。
このような症状の場合、基本的にハブベアリングが駄目になっていますが、今回はリヤハブの回転は軽くかったのでフロントハブの可能性が高いです。FF車のフロントハブは軽く回らないため、以下のように確認します。
・左右コーナリング時に荷重で唸り音が変わる
・リフトアップし60km/hで空転させても唸る
このような症状がある場合はハブベアリングの損傷の可能性が高いです。荷重による音の変化がない場合はトランスミッション、速度に比例しない場合は補機類各プーリーも疑わしいです。
ナックルを外す必要があるため、
①ブレーキキャリパー
②ディスクローター
③ABSセンサー
④ハブボルト(当てハンマーがずれない位置まで緩める)
⑤タイロッドエンド
⑥ストラット(ボルトは緩めるだけ)
⑦ロアアーム(固着を解いたら戻す)
⑧ドライブシャフト
の要領で外していきます。車種によってはドライブシャフトが脱臼するので注意しましょう
外れたらベアリングを打ち替えます。
ハブ側に残ったベアリングレースを外すSSTがない場合は、ハブも新品交換しなければなりません。
また、組み付け時はスプリングを入れ忘れないようにすることと、プレス時にベアリングを損傷しないよう当て物を工夫することに注意が必要です。
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