近年のコンピューター制御ではこういった複雑なエラー検出がよくあるが、慌てずにエラーを一読していけば答えに辿り着ける。
まずは、「TCMが、PCMからの異常な信号を一定時間以上受信した」という旨の表示がある。ネットワークテストでは異常が検出されていないため、通信そのものは正常でPCM側の何かに異常があるということがわかる。
では、PCMに関連するエラーコードに絞っていく。すると、センサー入力の異常が検出されており、FFDを確認するとECT2の値が-40℃であった。フェイルセーフとしてクーリングファンが常時回りっぱなしになっていた。
このことから配線を追っていくと、目視で部品への噛み込みが確認できたため、この箇所を修理して修理を完了とした。
すでに噛み込みを解いた後であるが、このように画像中央の黒い配線が歪んだように損傷している。その奥にある10mmのボルトによって噛み込みを起こしていた。
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