ミニベロの前後輪組み換えました。
ホイールについて勘違いしてる人多いんですけど、縦剛性はスポークテンションをどうしようが、リム剛性のほうが支配的なんですよね。なんで、リムハイトの低いホイールは何を工夫しても無駄です。なぜなら、衝撃荷重が加わった際にスポークテンションが大きく変化するのは接地側のスポークであって、すなわち緩む方向にばかり有効に作用する訳です。接地側と反対側のスポークが衝撃荷重によって瞬間的に張るというイメージは、ほとんど間違いです。
なんで、スポークテンションを上げるという行為は某YouTuberによって広まりましたが、大した効果はありません。横剛性に関しても、スポークの角度がどうなっているかとか、ハブフランジの左右スパンが広いかどうかとか、あとはリム剛性がほとんど支配的なのです。スポークテンションを上げるというのは、単にリムのニップル穴を破壊する行為です。
組み方
32Hを間引きして、24本を3クロスで組んであります。私が体重50kgしかないからできることであって、普通はやめておいたほうがいいです。特に積載前提なら、いくら小径ホイールで剛性が高かろうとニップル周辺にかかる負荷は同じですから。
組み方にも癖があって、通常は右スポークが前に来るように組みますが、これは左スポークを前に組んでいます。これは、バルブ位置が丁度間引き部分の真ん中に来るようにするためです。つまり、見た目ですね。
スポーク
鉄スポークに鉄ニップルで組んであります。私は室内保管なので別に何の素材でも構わないんですが、いわゆる安い亜鉛メッキのものは、無塗装アルミのハブやリムと色が近くて見た目が好きです。ステンレススポークなんかは特に黒っぽく反射するので、重たく見えます。
左右差はないのでそこまでテンションを掛けてはありません。スポークテンション信仰者に教えてあげたいものですが、必要以上にスポークテンションを上げるメリットは何もありません。これははっきりと研究結果があります。すぐに緩んで振れなければ良い。これだけです。
Fハブ
これは、正直見た目なんですがシマノのラージハブで組んであります。ニップルの角度を見る限りはスモールハブのほうが良いだろうなあとは思うのですが、私にとってラージハブはランドナーの代名詞なのです。とはいえど許容内と言えるレベルなので、見た目を優先してます。
Rハブ
同じくシマノのラージハブですが、120mm5速用だったものを130mmにしてあります。これによってほぼ完璧にスポークテンションの左右差がなくなります。他にも反フリー側ラジアルなどの方法はあるのですが、私はタンジェント組みじゃないとアレルギー症状が出る異常体質なので仕方ないのです。
リヤホイールの掛かりは相当良いです。クランクとペダルが安物なんでアレですけど。ただのしょうもないこだわりです。
ちなみに、スポークテンションの左右差があろうとも、左右フランジのスパンは広げれば広いほど横剛性が高くなります。そういう理由もあって、ロードバイクであるレイダックのほうは左右差を是正し切らず運用しています。
このあたりはガンガン踏むかどうかにもよりますし、ホイール径によってかなり変わりますので、状況次第です。
タイヤ
前までパセラ(スキンサイド)の1.75だったのですが、IRC JETTY PLUSの1.25に変更しました。普通ランドナーは35cとかが妥当だと思いますが、先述のとおり私は体重が軽いので。交換ついでに仏式バルブへ変更。
ホイール重量も相当軽くなったのですが、BB位置が低くなったことが最も大きな恩恵です。
タイヤの太さは経験則でいって、私の体重と積載量を鑑みて細くできる限界値です。ちなみにキャンプツーリングなど超積載する場合はまた1.75を履かせます。スタンドはイモネジで高さ調整できるようにしてあるので、戻してもうまくいくはずです。
しかし、飴サイドだとあまり良いタイヤありませんね。このタイヤも精度よく取り付けするためにタイヤをコネコネする必要があります。チューブラーみたいですね。チューブラー触ったことない人は少し苦労しそう(あるいは気づかずに使うか精度が悪いと思い込んでしまうか)。諦めて黒にしてシュワルベ履かせるのも良いのかもしれません。
空気圧
空気圧は前後とも60PSI(空車時50PSI)でいきます。計算上は前輪がもう少し低くても良いのですが、低すぎるとタイヤがズレてチューブが駄目になるので。これはチューブレス以外の全てのタイヤにおいて同じことが言えます。
防水
スポーク間引きをしてありますので、簡単な防水処理を施す必要があります。
重量測定
今回の改造で約400gの軽量化となり、総重量は14.5kg(ボトルなし14.2kg)となりました。補助レバー付きレバーへの換装など重量増加の改造も最近は多かったですが、結果として重量をそれなりに抑えることができたかと思います。ここからバッグ(工具など内容品含む)・キャリア類を全て外すと、ドロヨケ込みでだいたい11.9kgくらいかと思います。ここからはチリツモで、ボトルなし総重量を13kg台になんとか乗せたいと思います。
PS
タイヤを細くするとBB地上高が下がるので、必然的に倒立振り子の周期が短くなります。これによりケイデンスが上がり爪先寄りのペダリングになりますので、サドルは数mm程度前に出ます。
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