2024年7月10日水曜日

積載(ミニベロにオーストリッチ)

今回は積載の話です。

マーレのほうなんですが、バッグで悩んでいました。一応予定としては、前後輪の真上に荷物がくるようにしようと思っていますが、リヤバッグが真っ黒な製品ばかりで気に入ったものがなかなか見つかりません。防水加工や断熱についてはあとから加工すれば良いだけなのですが、色ばかりは元がダサいとどうしようもないですね。
というわけで、オーストリッチのサドルバッグを、リヤバッグとして使えるように加工しようという計画でいきます。過去に使ったことがありますが、あんなバカでかいサドルバッグをそのまま使うのは、さすがにペダリング上問題があります。メーカー側は特に問題視していないようですが、私としては話にならないとさえ思っているので、見た目との折り合いをつけていきます。
(ちなみに今回の記事では、オーストリッチ製品を見た目の都合で選んだだけなので、ガンガン批判します。私は「古かろうが新しかろうが、駄目なものは駄目」という価値観なので、オーストリッチ製品が好きな方はご注意ください。)

まずはキャリアの設置。確実に固定するには、底面の広さがかなり重要です。でかいバッグをいい加減なキャリアに固定しているのをよく見ますが、バッグが型崩れするし重量偏奇で傾くしろくなことがありません。
また、アルミキャリアはガッツリ載せると経年で折れます。しかも大抵の市販アルミキャリアは精度ガバガバなので、テクトロ規格Vブレーキ固定方式の場合にブレーキ作動が渋くなります。用途に応じてまともな鉄キャリアを選びましょう。鉄キャリアは2000円程度のものでもまともに作ってあります。
今回は写真のとおりL字金具が逆付けになっています。取付の都合でそうなりましたが、ボルトの頭がバッグに擦れる危険性があるので、袋ナットで保護します。
いい加減な取り付けをすると、バッグが斜面に引っ張られて固定用ベルト等各部が摩耗します。水平を出しておくことは必須です。
また、使用するバッグに応じてなるべく車体中心に寄せられるとベストです。ただし、そうすると今度は水平が取れなくなるのでそこは乗ってから調整します。(というか、汎用品のキャリアなのにどれもこれも調整が効かな過ぎるんですよね)

リアキャリアは、フロントキャリアを流用して取り付けます。この方法だとせっかくのミニベロなのにキャリア位置がわずかに高くなってしまいますね。若干気分が下がりますが、現行品で20インチ車に使えるまともなキャリアを選ぶと、これが限界です。ちなみに、オーストリッチのバッグはペラペラのグニャグニャなので、水平から少し傾けて再調整することで最適な収まりになりました。
ちなみにフロントキャリアを流用する方法は、キャリアの脚を曲げないと不可能なので基本的にお勧めしません。金属の扱いを分かっている人でないとしくじりますし、アルミキャリアは金属疲労を起こすので論外です。取付後に応力が残らないようしっかり位置合わせをする必要もあります。純正キャリアがあるならそれを使ったほうが良いでしょうね。

リヤバッグは、オーストリッチのサドルバッグを流用します。
このバッグなんですが、サドルバッグとして使うにはあまりに鈍臭い駄作だと思います。サポーターがなければブランブラン揺れるのは大型サドルバッグ共通ですが、そのくせにやたら幅があります。こんなもんペダリングの邪魔でしかありませんが、なぜかこの程度の製品がロングセラーなんですよね。各部ベルトも全く最適化されていませんから、サドルバッグとして付けようとしても収まりが悪いです。消費者を舐めています。
取り付けを工夫するといけるよと言う人もいますが、結局それはサドルレールにダランと吊り下げてリアキャリアで下から支えるようにしているだけです。「じゃあ最初からちゃんと固定できるリヤバッグのほうがええやん」と突っ込みを入れたくなります。どう考えても買ってしまったものを無理やり気に入るための悪足掻きです。メーカーが消費者に甘えないように、駄目なものは駄目と言う必要があります。誰も言わないので私が言います。そして私は最初からリヤバッグとして使います。サドルバッグとしてはカスです。使い物になりません。
写真を見て分かるように、アホほど余る紐を綺麗に仕舞う手段もありません。ネットで調べても皆さん末端処理はせず垂れ下げたままですよね。このいい加減な箇所の処理は後でやりますね。
しかも意味不明にワンタッチ性皆無の金具。これがtopeakとかの安いバッグなら良いですが、ロングセラーでましてや6000円も取ってこの程度というのは笑っちゃいます。
メーカーはなぜ改良ということをしないのでしょうかね。謎です。
そのクソベルトなんですが、これはキャリアに1回通してバッグ自体の固定と兼用します。
※フロントバッグは私の都合上後日取付になるので、この記事では割愛します。

シートピラー用のベルトは、外して1本にまとめてキャリアに固定。シートレール固定用のベルトも補助的にキャリア固定に用います。つまり、このバッグは5箇所でキャリアに直接固定されており、キャリアのパイプに対して全てほぼ直角に通しているので相当安定します。サドルバッグとして使うメリットあるか?これ。サドルバッグにするなら最近のバイクパッキング用サドルバッグにスタビライザー付けたほうがよほど積載性と安定性が高いと思います。
まあ、オーストリッチは実質ただのファッションバッグなんでしょうけどね。
写真の箇所は隙間があるので、気が向いたらボトルケージ2本付けできるように改造しようと思います。

ちなみにリヤキャリアは位置合わせをしただけなので、とりあえず一本しか留まっていません。これはまた暇のあるときに溶接するかステーを交換するかして堅牢なものにします。そんなに高価なキャリアでもありませんから、ステー自体を溶接してしまっても良いかも知れませんね。

キャリア取付にあたり、ボルトの長さを変更します。ただ単にキャリア分の厚みを増すのではありません。シマノ純正カンティブレーキ固定ボルトは短いため、しばしばVブレーキ台座が折れます。これを回避するために台座のねじ切り目一杯を使える長さにします。これで駄目な時は、フレームが折れる時です。
※サービスデータ(交換後のボルト)
・サイズ:M6×30
・頭部:10mm六角
・強度区分:A2-90またはA2-100
・素材:SUS304CUN

元の六角穴付きから六角ボルトに変更しましたが、このほうがランドナーっぽいですね。
警告:純正以外のボルトを用いる行為は、勝手や理屈のわからない方は絶対にやめておきましょう。ボルトの強度・長さ・素材の組み合わせ、トルク&軸力管理、緩み止め処置、ワッシャーの選定など、考えることは多岐に渡ります。荷台を付けたら、なぜかVブレーキの動きが悪くなった!!!と星一つレビューを投げているような人は、そもそもブレーキ周りを弄ってはいけません。
この自転車はカンティブレーキなので、アーチワイヤーやチドリがステーに接触しないように注意しましょう。

とりあえず断熱加工しました。
断熱 兼
防水強化 兼
緩衝 兼
型崩れ防止
です。
なので、厚みがそれなりにあるものでないと苦しいと思います。
オーストリッチのバッグは、大きい割にペラッペラのグニャグニャですが、皆さん型崩れしたまま使っています。しかし、私はこの工作が必須だと思います。型崩れ防止くらい標準でやっとけ!中華製品の大安物でももうちょっと堅牢ですよ。
長期在庫といい加減な公式パッケージによる型崩れが直り、副作用で余っていたベルトがきっちり合うようになりました。
(というか、いい加減なパッケージのせいで防水面やベルトからの色移りが起きまくってるんですが、大丈夫ですかねこの会社。ショボいビニール袋にクシャクシャに梱包して長期保管。そりゃ色移りしますよ。最近は中国製品のほうがまともなパッケージで届きますよ)
バッグを開けた時にいちいち下がずれると面倒なので、マジックテープで仮固定しました。気が向いたら金具を買います
というか、上の金具なんですが、なぜかステンレスじゃなくてメッキしてるだけの鉄なんですよね。これ、雨で錆がカバンに移って一生取れなくなりますよ。馬鹿なんですかね?ほんと何も考えてない製品ですよね。ツーリングやブルベで使えるようなものではないです。これは錆びる前に裁縫して交換しようと思います。
ベルトは斜めにカットし直し。このほうが圧倒的にベルトを金具に通す作業がスムーズです。
やらない理由はありませんし、そもそも元の断面処理が雑すぎて中国製品以下です。たぶん適当に切って適当に炙ってます。ここに関しては本当に低レベルだと思います。

今回はここまで。フロントバッグ取り付け後にまた続編があるかも知れませんし、ないかも知れません。

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