2024年5月29日水曜日

ミニベロ購入(シクロジャンブル2024) その②

20インチ(406)で扱いやすいタイヤというと、必然的にこのタイヤになるのではないかと思います。(というか、スポーク間引きする時バルブの位置もうちょっと考えておくべきだった。まあいいか。)451化する人もいますが、私は基本的に406で良いと思います。むしろ、リムブレーキでは下手に触らないほうが良いでしょう。 

ヂュラエースEXのレバーです。レバー本体の出来はめちゃくちゃ良いです。ただし、おそらく何かの流用(?)と思われるレバーフードが干渉して、ブレーキを掛けたときにギシギシ音鳴りしていました。握力も奪われやすくなりますので、干渉部分(レバー下側写真参照)をカットしました。

ペダルは、手元にある三ヶ島ラットトラップに交換しました。特に何かの狙いやこだわりがあってのチョイスではないのですが、使い慣れているので一旦これで運用してみます。

クランクは、チェーンリングとガードが社外品に交換してあるようです。クランクは詳細不明ですが170mmのもので精度良好でした。この組み合わせなら、シュパーブのチェーンリングも本来の性能を発揮できると思います。BBはオーバーホール(カートリッジタイプなので本来は分解NGです)しました。とはいえど、精度に何らかの問題があるようで、規定トルクで締めると回転がやや渋いです。シマノのオール金属製カートリッジならそういった症状はあまり起きないので、このBBが駄目になったら次はシマノに交換します。それで駄目なら、BBシェル側のフェーシングが必要かも知れませんが。

実際の測定方法とは全く違いますが、ブログ用にチェーンラインのズレを写真にしてみました。ミニベロなどリヤセンターの短い自転車は、チェーンリングが外側に出てしまいやすいです。この自転車の場合は、販売者の方がかなり工夫されていたので誤差範囲内に収まっています。130mmエンドの7速で運用というのも、チェーンのよじれを考えれば素晴らしいですよね。カセットフリーである点も非常に実用重視といえます。チェーンリングの大きさも今の39Tが不具合なく使える閾値です。
巷では、リアセンターの短いミニベロに無理やり50T超とかを突っ込んで、しかもフロントシングル12速ナローワイドとかで無理やり運用する人もいます。それはリヤディレイラーぶっ壊す原因に直結しますので、ミニベロレースでもしない限り私はオススメしません。

(※ここからしばらく余談)
このへんについては、色々と語りたいことがあります。例えばチェーンステーレス・ダウンチューブレスのフレームは折りたたみ自転車に多く見られるチェーンライン合わせが容易なフレーム形状です。これは、チェーンリングがチェーンステーに干渉するという問題を解決できます。しかし、こういうものは結局どう足掻いてもフレーム強度(剛性ではなく強度)が落ちるため、その危険性を回避するために超ショートホイールベースになっています。あるいは、そうなっていないものはじきにフレームが破損します。どちらでもないものは、フレームがめちゃくちゃ重くなるので車両重量を上げています。
実は、このフレーム寸法に関する問題こそがミニベロカスタムの重要点であり、私からすれば車輪が小さいから安定が悪いとか走破性が低いとかはどうでもいいことなのです。そんなことを言ったら原付スクーターの走破性なんて終わっています。むしろ自転車は車体が軽いし前後荷重が人間側で調整できるのでどうにでもなります。
ミニベロの優位性はそもそも車両全長の短さにあります。また、オーバーハングが短くホイールも無理なく軽量化できるため低速域にかなり強いです(ミニベロでホイールベースを長くして役に立つのは、積載量が多い場合です。子供乗せ自転車などは実際ミニベロかつロングホイールベースになっています。通常の自転車でそれをやるくらいなら、普通に700cにしたほうが恩恵を受けられます。)。逆に言うと、この優位性を活かすには前後重量配分が非常に重要になります。ホイールベース(特にフロントセンター)の短い自転車は、当然ながらブレーキングに不利ですし重量配分にもシビアになります。折りたたみのミニベロは特にポジション調整が苦しいものが多いですから、ポジション調整において有利(調整幅が広い)な非折りたたみのミニベロでは、むしろ「ポジション調整はやらない勿体無い」とも言えます。
モーターサイクルでは50:50の荷重配分が理想と言いますが、自転車の場合はモーターサイクルより合成重心の重心高が高くなります。また、自転車は加速G(=ウィリー寸前の位置)より減速Gの限界点(=ジャックナイフ寸前の位置)が圧倒的になります。この特性から、自転車の重量配分はリヤにやや過荷重くらいが最適となります。だからといって過荷重すぎるとリム打ちやコーナリング時の転倒、ステアリング復元性の喪失を誘発します。また、捲れ(車両のピッチングモーメントに体が遅れる現象)を防止することやペダリングを効率よく維持するためにも、自転車はBBをややリヤ寄りにしなければなりません。それらの総合的なバランスがだいたい40強:60弱程度ということになります。一般に立ち乗り(=前乗り)で車体が安定するのはこのためですが、座っていても安定する程度にバランスが取れていなくてはなりません。これはミニベロでも同じで、座ったままスタンディングできるポジションと乗り方でなければなりません。この動きができない人は、慣れると「止まれ」の標識をあやふやに減速して突破するようになります。偏見のように思えるかも知れませんが、二輪車に乗る人を観察していればすぐにわかることです。止まらない人は、下手なので慣れていい加減になると止まれない(車体がすぐ倒れるので脚で車体を受け止める癖がつき止まるのが億劫になる。一方でコントロールがうまい人はバランスを保ったまま足を地面に置けるので、さっさと停止して左右確認に集中したほうが交差点で加速開始できるポイントを手前に置けるため同じ安全性で比較してトータルの動きが早くなる。)だけなのです。低速域の走行を極めると、どんな自転車でも理想的な荷重配分やバランス感覚が見えてきます。私は試乗のとき、必ず座ってスタンディングします。低速で車体を制御すれば、一発でその自転車の性格がわかるからです。車体寸法と重量配分は、フレーム素材がどうとか剛性がどうとかよりも最も重要な要素です。これを知っておけば気持ちよくなれます(宗教)。
(※余談おわり)

リヤディレイラーは簡単な清掃のみで、OHは省略しました。プーリーはそのうち10Tかつベアリング入りのものに交換しようというつもりでいます。これは、特にプーリーを小径化することでリアセンターが短くてもメカトラを防止できるという狙いがあります。また、B軸に少しガタ(おそらくディレイラーの実力)があるので、そのあたりも含めてどうするかは検討中です。良いディレイラーであることは知っているので、ひとまずミニベロとの相性を見てみます。

反射板は、車両全体のクオリティの良さからいうと、もう少し高級感のあるものを取り付けしたいです。ただ、そういうものはマジで高価なので一旦見送ります。

リヤハブはシマノですが、フリーを高速で空転させると波打つ動きをします。小径車はタイヤの回転数が高いためそろそろ寿命かも知れません。その際はフリーボディだけ交換しても良いですし、グレードを上げてホイール組み直しでも良いでしょう。いずれにせよ変速性能低下にも繋がるので、そろそろ要整備ということを頭に入れておきます。
それと、このリヤクイックレリーズは長さが足りていませんね。おそらく126mmエンド用だと思いますこれくらいならネジ山にはしっかり掛かっているので大丈夫ですが、またの機会には適合しているものに交換しようと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿