2024年5月29日水曜日

ミニベロ購入(シクロジャンブル2024) その①

シクロジャンブル(服部緑地で開催されている、ビンテージ自転車等のフリーマーケット)でご縁がありミニベロを購入しました。シクロジャンブルの出店者の皆様、ご親切にして頂きありがとうございました。初参加ながら楽しめる和やかな雰囲気でした。
さて、元々手が入れてある自転車なのであまり弄る必要はないのですが、私は腐っても整備士です。プロとしてできることはやっていこうと思います。

実は自分でミニベロを所有するのは初めてです。乗り味は昔乗っていたランドナー(写真は700cですが、実際は27インチで運用していました。)に似ていました。名前は、城東輪業・ワンダーウォーゲル号という大昔の自転車です。
これに似ていると感じたのは、フレームがハイテンでフロントセンターが短めという共通点があるからだと思います。
またこういう自転車に乗りたいと思っていました。また、ワンゲルに乗っていた頃、積載をうまくやるにはミニベロが向いていると考えていました。さらに、訳あってもう一台自転車を組みたいと思っていました。

ミニベロを運用するにあたって対策すべきことがあります(以下は、世の中のすべてのミニベロに共通して言えることです。)
①高速域に弱い
②路面の凹凸に弱い
③リヤディレイラーの位置が低い
④リヤセンターが狭く変速性能が落ちやすい
⑤ホイールが剛性過剰
このうち②④については対策不要です。②については、この自転車は20インチと比較的車輪が大きいので、合成重心が上がらないように気をつければ許容範囲です。私の意見では、ミニベロの中で最も実用的であるタイヤサイズは20インチだと思います。④については、この自転車が1×7速という無理のない変速機構であり販売者の方(おそらく元オーナー様)が諸々の対策もされているため、私が特別に何か行う必要はないと読んでいます。
①は合成重心を下げることとホイールバランスを取ることである程度対策をします。③についてはプロテクター等の設置が必要かも知れません。⑤はホイールのスポーク間引きとスポークテンション調整でやれるだけやってみようと思います。

全体として整備しつつ、一旦レイダックのポジションをコピー(ただしコピー元から少しだけ微調整)してから細部を考えていこうという感じです。
私の身長と体重を考えれば調子よく乗れそうですが、ハンドル幅が私にとって広めです。ちなみに今は420mmが付いていますね。ランドナーハンドルを使うのは久しぶりなのでまだ勝手を掴んでいませんから、そのあたりは乗り込んでから決めることにします

ブレーキケーブルは少し抵抗を感じますが、私の経験でいえばニッセンケーブルを使うと良くなると思います。バーテープは劣化しているので新品交換のつもりです。

ハブは前後ともグリス打ち替えと玉あたり調整をしました。
また、写真をみて分かる通りスポークを間引きしています。私は体重が50kgなので、20インチの36Hでは荷物を載せても剛性過剰になるという読みです。間引きしたホールは水が差さないように防水処置を行っています。
バルブが英式なのは特に問題ではありませんが、虫ゴム式は空気圧管理が困難なので、非虫ゴム式のバルブに交換します(部品待ち)。

こういったボルト・ナット部分に細かな錆があったので、これは錆転換剤を使ってからタッチアップして修復しました。

ドロヨケのアーチは見事だと思います。完成車のドロヨケのアーチ形状がタイヤと一致していない(つまりドロヨケの円心がハブ軸と一致しない)場合が多いですが、このドロヨケはかなり取付状態が良いです。
リヤディレイラーはシマノ600の最終モデルですね。プーリーケージがエアロである副産物として道端の草が絡まりにくいという良さがあります。このあたりは手をつけずそのまま使うのが良いかも知れません。ただし、ディレイラーにプロテクターを付けられるなら付けようと思っています。

エンブレンムはステッカーなので、中古品を探してプジョーのエンブレムバッヂを付けると格好が良いんではないでしょうか。ヤフオクで見つけたらやります。

ハイテンですね。色々意見はあるかと思いますが、私は昔から柔らかめのフレームが好きなので、ホリゾンタルならハイテンがお気に入りです。また、この自転車は全体の剛性バランスが良いと思います。非常に乗りやすいフレームです。

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