2023年10月27日金曜日

「1:1ACTUATION RATIO」SRAM X3

 

今回紹介するのは、SRAM X-3およびSRAM X-4です。

これらのパーツは、GIANTの完成車に使っていたものですが、今回アップグレード目的で取り外しました。家族の自転車だったため、私自身も特に注目することはなかったのですが、面白いので今回取り上げてみます。ただし、私はスラムに関する知識はミジンコくらいしかありません。自転車は10年近く趣味ですが、スラムとはなんぞや?という人間ですので悪しからず。

完成車の組み合わせとしては、スラム8速(X-4)との組み合わせで、シマノとは引き量が異なります。設計を見るとシマノとは似て非なるものと感じます。「耐久性」の概念が異なり、どちらかというとスラムは「シバいてもいける」的な良い意味での大雑把さを感じます。知らんけど。
とはいえ8速はそもそも大雑把なものなので、シマノとそこまで大差はないと思われます。

なんてことを言いましたが、「1:1ACTUATION RATIO」。
これが最も面白いところです。メカニックでもしばしば正しく説明できない(公式の説明がそもそも紛らわしい)ようなのですが、これはスラムが持つオモシロ技術です。
端的に言うと「1速から8速まで均等なストロークで動かせる技術」です。この技術を用いることで、シフトアップ(レリーズ)時のレスポンスが向上します。ただし、シフトダウン(プル)時のレスポンスはUGやHGに劣る、とのことです。
ぶっちゃけ、このへんの問題はB軸ボルト調整である程度打ち消せる程度だと思います。実質的な差はそこまで大きくはない気がしますので、好みで選んで良いのではないでしょうか。
もっとマニアックなことを語りたいのですが、私はあいにくスラム童貞なので、そのへんは上の記事をご参考になさってください。

以降はあくまで私の推論ですが、このカムが1:1ACTUATION RATIOの肝ではないかと思います。言ってしまえば「いかにもそれっぽい1:1CAMの表記」があるのが根拠なのですが(笑)、そこに着目してディレイラーを手で動かしてみるとピンときます。おそらくカムの円周にどれだけワイヤーが接触するかの加減で、段数ごとの引き量を微調整しているのではないでしょうか。知らんけど。知ってる人教えてください。

ディレイラーはシングルテンション方式ですが、珍妙なのが謎に偏心プーリーであるということです。たぶん設計上の都合なのですが、X-3はプーリーが分解不可なので謎です。

プーリーケージはかなり厳ついです。剛性は高くないですが耐久性が高そうです。ひん曲がってもシバいて直したらそのまま走れそうです。

ちなみに、GIANTには余っていたアルテグラを付けました。

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