外しついでに重量計測しました。
フォーク+ヘッドパーツ類(シール・BG・テンションリング・リテーナー・スターファングルナット)+フロントブレーキAssyの合計値が、1.22kgでした。
前回計測したフレーム+上下ワン(2.3kg)と合わせると、3.52kgです。だいたい市販の5万円くらいのクロスバイクが、似たような重量かこれより少し重いくらいです。この場合はブレーキ込みなので、6061アルミフレームのリジッドMTBとしては妥当なのでは?そんな気がします。
ちなみに、ヘッドキャップ+ボルト+ヘッドスペーサーは25gでした。
ハンドル+ステム+ベルで0.263kgでした。ここはそれなりに軽いですね。
重いのがシート。写真の状態で0.588kgあります。熊よけベルはうるさいので外しますが、そのうちカーボンピラー要検討って感じですね。オフセットが大きいやつ探します。サドルも、同じベースでチタンレールかカーボンレールがあった気がします。
分解作業などとは特に関係ないところなので、今回はスルーします。(手をつけだしたら諭吉飛んでいくし。)
あとの部分は公称値があるか個別で簡単に計測できるところなので飛ばします。
さて、塗装します。アルミやアルミ合金は塗装の乗りが絶望的に悪いです。アルミサッシ用の塗料などを下地に使う方法と、元の塗装をそのまま活用する方法がDIYでは望ましいです。今回は前者を採用します。
そのままの塗装をサンドペーパーで慣らして段差を均します。その後塗装デザインと塗ってはいけない場所に応じてマスキングなど処置を行います。
この時、ロゴ無塗装(元の塗装色を使う)なら注意が必要です。マスキングとの境界線の段差にプラサフの色が見えてしまうからです。ただし、多少ならクリアを乗せれば塗料がなじんで目立たなくなります。
それでも見えるには見えるので、下地の色はロゴの色と近しいものが望ましいです。あるいは、プラサフを薄く塗るなどするとうまくいきます。
下地は、ホルツのプラサフを使います。段差や凹凸がなければ、元の塗装もあるので薄くても大丈夫です。ただし、模様が次の塗装に影響しない程度にはしておきましょう。今回は一本で事足りました。
塗料選びの注意点としては、「塗料が切れかけたときに噴霧が粗くなるもの」はNGです。塗装面が凹凸になる原因に直結します。ホルツやアサヒペンはそのようなことがなく無難な選択です。
また、塗り方や塗装の前準備にもコツがあります。
「マスキングは隙間を作らず、なるべく貼り重ねない」
「塗装前の足付けは400番以上で行う」
「足付け後は塵を落として脱脂もきっちり行う」
「ミッチャクロンなどは特に必要ない」
「本塗りの塗料はケチるとムラが目立ちやすいため、十分に用意すること」
「メタリックの場合は下地の色が出るので注意すること」
「直射日光があると内部まで乾燥しないためNG」
「湿度が高いと失敗するので晴天時にする」
「虫や埃が寄ってくるので、付着してもピンセットで取って修正可能な程度の厚さで塗り重ねる」
「塗り重ねは乾燥時間を適切にする」
「塗りにくいところは最初に塗っておく」
「クリアは必ず2液性を用いる。厚すぎると白っぽくなるので、その寸前を狙う」
このへんです。エアガンを用いての塗装も仕事柄経験はありますが、DIY青空缶スプレー塗装なので工夫が必要です。
あとは、気持ちの持ちようとして「一回でせっかちに完璧にせず、塗り残しは乾くまで待つ」ことです。欲張ると垂れたりムラになったりします。
そんなこんなで本塗りです。塗装色は「アサヒペン カントリーブルー(マット)です。」ここは特に塗りムラが発生しやすいので、缶2本は使って、何回も塗り重ねます。このあたりから蛍光灯と手元のライト2台体制で塗りムラチェックを行うようにします。クリアーも同様。
また、手前で噴いた塗料が舞い、奥の方に半乾きで付着すると表面がザラザラになってしまいます。意図して梨地にしたいなら話は別ですが、それを避けるためにも表面の艶をライトで照らしてよく確認しましょう。
ちなみに塗装の組み合わせによって、仕上がりはかなり変わります。
たとえばマットカラーは、上にクリアーを重ねるとソリッドカラーになります。
メタリックカラーにつや消しクリアーを重ねると、少しくすみがかった色みになります。例えるならラメ入りのスーパーボールに近いです。
また、細かなマット加減(クリアー加減)は、クリアーを吹き付ける距離と一回の塗り厚さによっても変わります。厚塗りしたい場合は、一撃で大量に噴き付けるのではなく、一回の塗装の中で2周に分けて塗装すると垂れを防止できます。3周までいくとそろそろ垂れやすくなるので、そこは我慢しましょう。
さて、乾燥時間を設けたら、日をまたがずにロゴ部分のマスキングのみを外しましょう。
クリアー(ホルツの2液性)まで塗ったら、照らしながらくすみを取り除いていきます。
完全乾燥した後に磨けば細かなムラは解消できるので、なるべく何回も塗り重ねて厚いクリアの膜を作りましょう。2液性ならば、乾燥すればかなりの強度を出せます。
クリアーは数日間表面が柔らかいので、身長に扱います。指紋もかなり目立つので、塗装面を直接持つのはしばらくNGです。その点に気をつけながら、日をまたがずに残りのマスキングを剥がします。柔らかいうちなら塗装の角を割るリスクなくマスキングを外せます。
真似しないでね。それでも真似したいって悪い子の場合は、塗装が部品に移らないよう部品側にオイルを薄く塗布してから取り付けるとよいです。
それでも、少しでも押し込んだりグリグリすると塗装が死にますので、オススメはしません。
ちなみに、「メタリックにマットクリアー」を用いて塗装した部品は、ヘッドキャップ・ヘッドスペーサー・シートクランプです。こちらはホルツの「トヨタ ダークグレーマイカM」の上にアサヒペンのつや消しクリアを用います。
美しい塗装の組み合わせとは言えませんが、梨地のブラックと相性が良いほか、部品をあまり目立たせたくない場合に使える色です。部品に使いやすい色ではあるので、私はそれなりに多用します。余談ですが、ホイールはアルミサッシ用の塗料です。比較にならないくらい乗りが良いです。クリアーなしでも耐久性がそれなりにあります。通学時代は機械式駐輪場でホイールがすぐ傷まみれになっていたので、スポーク交換などの機会にこの塗料だけ塗り重ねることで、簡単に綺麗になります。特にこだわりがなければオススメですよ。
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